WEB2.0のトレンドの中で マーケティングがどう変わっていくかについてつらつらと述べてみます。
SEO(サーチエンジンオプティマイゼーション) すなわち検索エンジン最適化は 検索エンジンが「圧倒的に」ネットの入り口であり 情報検索の起点であることから ネットでのマーケティングに欠かせないものとなっています。
しかし今後WEB2.0というトレンドが 普及・定着していくと ユーザーの情報接触行動に変化がでてくる。
ブログ検索で好みのブログを探しだして RSSリーダーで最新のエントリーを読んだり、ソーシャルブックマークの普及で 多くの人がブックマークしているエントリーや 分野ごとの権威がブックマークしているエントリーをウオッチするようになる。
今 すでに私自身は Googleで検索するよりも テクノラティで検索したり はてなブックマークのタグ検索で 人気順(ブックマークされた数が多い順)にテーマを追っかけることの方が多くなってきています。
情報探索の入り口・起点が必ずしもYahooやGoogleのページ検索だけではなくなる。 もちろんこうしたユーザーの行動の変化にも対応すべく Yahoo Google MSNは手をうっていますが。
(一方で以前書いたように こうした情報検索行動の変化がマジョリティになるかについて私は懐疑的です。ただユーザーがこれらの行動を負担感なく行えるインタフェースが実現すれば 少なくともマーケティングの世界が相応の意識をせざるをえない%まではいくとも思います)
ではマーケティングはどう変わるか?
ページ検索は SEOでサイト内最適化と リンク対策で上位表示しても 多くのユーザーに支持される、あるいはその分野の権威といわれる人に支持される内容でないと 上記のような検索行動にはひっかかってこないわけです。
はてなのCTO伊藤直也氏がブックマークすると そのエントリーのブックマーク数が一気に増える、その現象を称して 「これからはSEOではなく 伊藤直也最適化(INO)だ」と誰かが書いてましたが(笑 いろんな分野でそういうことが起きてくる。
それもALLABOUTのように各分野のガイドが決まっているのではなく 自然に、ユーザーの支持によって権威者が決まり、秩序が形成されていくわけです。
となると これからはユーザーに支持される良質のコンテンツをつくること もう少しはっきりいうと その分野における「面白い文章」がマーケティングには重要になってくる。
で 「面白い文章」は外部委託は不可能です。
やはり 当該分野の現場で 最前線で 知的生産活動をしている社員が オリジナルな視点で面白い文章を書く以外ない。
WEB2.0オプティマイゼーションとして文章製造力、独創的な文章を書ける社員をうみだす仕組みづくりは重要だと思います。
また そもそもブログやSNSなどで話題になるような商品・サービスをつくること ブロガーにとりあげられやすいPRを仕掛けていくことも必須になってきますね
米国のある調査によるとマス広告予算を前年比10%削減して そのほとんどをクチコミ・バイラルマーケティングにあてる、とか。
自社で書く。ブロガーに書いてもらう。その相乗効果を狙う。
米国ではすでにマーケティングの主たるテーマになりつつあるようです。
もちろん RSSやパーマリンク対応 またRSS経由の効果測定や クチコミによる効果測定などをツールを活用し 計測していくことも欠かせません。
これらによりWEB2.0のネット環境にオプティマイズしていくことが これからのマーケティングには求められてくると思います