最近 読んだ 一見あまり関連のない2冊のマーケティングの本が 今おきつつあるマーケティングのパラダイム転換の本質の同じところをついていました。
まずは 「アドボカシーマーケティング」。
企業と顧客の力関係が逆転し ネットが顧客のパワーを増大させた
今や消費者は自ら情報を探索・比較検討し 合理的な意思決定をすることができる。
このことはマーケティングにパラダイムシフトをおこした。
アドポカシーマーケティングのアドボカシーとは 支援・援護などの意味をもつ。
顧客との長期的な信頼関係を築くため顧客を支援する。
顧客の利益や満足度を最大化するためには 率直に他社商品を薦めることもありうる・・・
また 「口コミ2.0 正直マーケティングのすすめ」。
オーケーストアという 5年で売上が倍増している小売店では オネスト(正直)カードというPOPで 商品のネガティブ情報も記載している
オーケーストアでは 広告の概念が通常と違い 広告=商品のPUSHではなく 広告=ネガティブ情報も含めた情報共有
一度裏切られたと感じた顧客は売り場にもどってこないという考え方を徹底・・・
これからの企業のマーケティングにおいて 「こういうニーズのお客様には 他社の○○が フィットしています」と競合商品をあえてレコメンドしたり 自社商品のネガティブ情報も含めユーザーと情報共有することが1つのテーマになってくるような予感がします。
自社商品の強みのPUSH(同時に弱みを隠す・偽る)に終始するマーケティングは パワーをもったユーザーにしっぺ返しをくらう。
正直さ、ユーザー側スタンス、購買代理ポジション が長期的に企業収益を向上させていく。
短期的なリスクを背負って こうしたマーケティングポリシーに転換する企業が増えてくると思います。
ユーザーの首根っこつかんで 自社商品に振り向かせ 強みだけPUSHして 買わせるというマーケティング手法は 年を追うごとに不毛になっていくでしょう。