ブログとグーグルの出現によって 情報流通の民主化が進み それによって情報が無限に増え続けることから 情報自体の価値が希薄化する。
一方 情報に対する他人からの注目(アテンション)は有限なので 希少化し アテンションが価値をもつという話。
要は 情報そのものにもはや価値はなく 個人が情報に考察を加えてそれが注目されてはじめて価値がでてくる時代がきた ということです。
そしてそのプラットフォームとして(アテンションを配分する機械として)グーグルなどの検索エンジンが存在する、と。
アテンションエコノミーの時代におさえておくべきことが2点ほど・・・
まず、これからの時代 「考察を加える」 「情報に対して自分の価値を付加する」ことを訓練することは 市場価値向上には必須になってきますね。
単に情報をアグリゲートするだけではなく 自分なりの考察を加えて オリジナルのコンテンツにしていく。
そしてそれが他人から注目されるようになってはじめて価値がうまれる。
これって会社内において 昔は情報を握っていた管理職が強かったけど 今は情報の共有が進み 情報に価値を付加できる個人がリードする時代になったという文脈と同じですね。
検索エンジンの存在が 社会全体の 価値のシフトをおこし マスメディアから個人にイニシアティブが移ってきているということです。
あと そういう時代のマーケティングにおいて 重要なのは
「アテンションを集める個人のブログにポジティヴにとりあげられる」ことですが
意図的にそれを行うことはできないわけで・・・
要は いい商品・サービスをつくる
常にユーザーの意見をフィードバックし 改善を続け ユーザーとの信頼関係を構築していく
それしかないのかな、と。
(そういう意味でやはり はてな さんは 秀逸な時代認識の経営をされていると思います)
影響力の強い個人と どういう関係を構築していくかが マーケティングの重要なテーマになる時代がきつつあるのだと思います。
我々のようなマーケティングソリューションのレイヤーで そこをどうROI向上していくかは 次の競争テーマになると思います。