WEB2.0系サービスについて個人的な見解を・・・
2.0サービスの基本的なビジネスモデルは
1.ユーザーに ある利便性を無料で提供し
2.会員数を増やして滞留時間を増やし
3.広告で儲ける
というものですね。
ただし いろいろでてきている2.0サービスのほとんどが 2までしか考えておらず またそれがある種の美学(?)というか Google的でかっこいいというような 空気があることをなんとなく感じます。
私なんかはそこに違和感を感じてしまうんですね。。。
Googleには アドワーズとアドセンスという 恐ろしく儲かる基盤があり 何度も書いているように広告の世界にもイノベーションをおこしているという側面があるわけです。
検索エンジンという 「何かを探す」という意図が集まるサービスを提供することにより ユーザーの今そのときの関心・意図 と 広告主をマッチングするビジネスによってビジネスモデルを確立している。
Googleは 3まで考えて 1をはじめたわけではない(検索連動型広告のモデルの創始者はビル・グロスですから)し 基本的に 3を考えずして ユーザーオリエンテッドなサービスをだしていくことが Googleらしさの象徴なんですが それができるのはやはりアドワーズとアドセンスがあるから なんですよね。
もしアドワーズというイノベーションがなく 当初Googleが収益を頼っていた検索結果の一番上に表示するテキスト広告しかなければ Googleは今ほどの輝きはなかった(というかどこかに買収されていた)はずです。
私はGoogleの成功は検索エンジンというユーザー向けサービスのイノベーションと 検索連動広告という広告主向けのイノベーションの 「偉大なる偶然の(?)マッチング」の産物だと思っています。
そう考えたときに 今続々とでてきている2.0系サービスは 「もう片方の」イノベーションと 偶然出会うのを待つのか? 自らそのイノベーションをうみだすつもりなのか?
自らうみだすつもりなら サービスのコンセプト設計時点から 考えないと駄目です。
そのサービスにユーザーがどういう意図で集まるのかで 広告の伝達効率は大きく変わります。
そういうことを考えずにサービスを設計し 「さあ このサービスにもユーザーが集まってきたぞ いよいよ広告を売るぞ」 となっても 広告モデルとしては
「詰んでいる」
状態のものが多い です。
Googleのような万に一つのマッチング(劇的なイノベーション同士のマッチング)を前提にした楽観的な2.0サービス開発は マネタイズで続々といきづまるでしょう。mixiぐらい突き抜けるか ポータルへの売却を是とするなら 「あり」ですけど。。。
逆に 3までを視野にいれた「ビジネスモデルつきサービス」に注目していきたいと思います。