本日リリースしましたが 連結子会社のあいけあをインターネットインフィニティ社に譲渡することになりました。
2002年、当時サーチワードバナー広告を中心とするインターネットマーケティング事業が中心だった当社は新規事業として ネットでの集客力を活かしたメディア開発や仲介事業モデルを模索していました。
今後超高齢社会に突入していくと 高齢者の住まいのニーズが顕在化するだろう。
介護保険も導入され 有料老人ホームもこれから続々立ち始める。
しかし有料老人ホームに関する情報インフラはまだ脆弱だ。。。
なら我々が インターネットマーケティングのノウハウを使いユーザーと施設の情報ギャップを解消しよう!
「有料老人ホーム紹介」というビジネスモデルの骨格だけがある状態で事業の立ち上げを 学生インターン3名からなるプロジェクトチームで開始、なんとか事業として形になりインターンの中の1名が事業責任者となって2003年「シニアマーケティング事業部」が産声をあげました。
以後 老人ホーム紹介というモデルが世間の注目を浴び また学生が事業立ちあげを行って新卒入社者が事業責任者といういかにもベンチャーなストーリーも時代の空気にマッチもし 多くのメディアがシニア事業をとりあげました。
ただ・・・なかなか事業が軌道にのらず 赤字続き、売上の伸びも今一歩という状況が続きました。
事業を開始して3年目で土屋(現あいけあ社長)がシニア事業を引き継ぎ 事業のコンセプトを 老人ホーム紹介に限定せず「介護産業の経営課題を解決する」という形に発展させ、 老人ホーム入居促進DM や 介護人材業、直近では 介護業界特化のMA仲介などに参入してきました。
なかなか茨の道は続きましたが、皆の努力により介護人材業やDM事業が収益化、シニア事業部は土俵際の一昨年、黒字化し あいけあに分社化しました。
さらにあいけあ初年度(2008年9月期)も1000万円以上の営業利益を残して黒字化することができました。
一方で介護人材業やDMが売上の大半をしめるようになり・・・
インターネットマーケティング事業とのシナジーが薄れてきました。
事業モデルが違うと その事業遂行に適切な 企業文化や人材採用基準も違ってきます。
クライアント側 や ユーザー側にたって価値を創造していこうという根っこは共通していても同じグループであることの違和感が生じてきたことも否定できません。
そんな中、あいけあは2009年9月期に入り 介護人材業が競争激化の中 苦戦 赤字・債務超過に陥り 減損処理をする事態となりました。
これからあいけあが成長軌道を回復し厳しい競争を勝ち抜いていくには抜本的なテコ入れ、思い切った投資や大胆な転換が必要です。
また本業も昨年来の景況感悪化の中 苦戦、DAC社との資本業務提携という思い切った手をうち デジタルマーケティングエージェンシーへの転換を掲げ 今後競争力を維持・強化しつつ 領域を広げていく方向に勝負を賭けなくてはいけません。
アイレップのグループ戦略として、またあいけあの今後の事業成長のために あいけあはアイレップグループを離れ 理念を共有でき事業シナジーの高い事業会社と資本的にむすびつくべきと考えました。
そして今回もともと協業していたインターネットインフィニティ社とご縁あり あいけあを 譲渡することとなりました。
インターネットインフィニティ社は 「インターネットで日本の介護を幸せなものにする」 をコンセプトに事業展開するベンチャー企業であり経営者である別宮さんは大変誠実で信念のある方です。
彼らとあいけあは理念が共通し目指すところも同じ。
介護・医療産業の経営課題を解決していこうとするあいけあの志を継いでもらえるのではないか、と思います。
そして当社は引き続き ひるむことなく社会に価値を創造する新たな事業をうみだし 企業価値を向上させていくよう邁進いたします。
皆様 引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。