2016.12.12

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プレスリリース

アイレップ SEM総合研究所 渡辺隆広が選出
2016年検索エンジンマーケティング業界10大ニュースを発表

株式会社アイレップ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:紺野俊介、以下アイレップ)SEM総合研究所※は、2016年の検索エンジンマーケティング(SEM)業界における10大ニュースを発表いたします。

2016年もデジタルマーケティングで多くの話題を集めたSEMですが、年末のタイミングになっても業界の様々な動向により、企業の広告・マーケティング担当者をはじめとする関係者にとって目を離すことのできない1年となりました。長期的な戦略と施策の継続性が、今後益々重要になってきています。

そこで今回アイレップ SEM総合研究所では、2016年のSEM業界における最重要な10大ニュースを選定しました。選定にあたり、日本のSEOの第一人者である株式会社アイレップ SEM総合研究所 所長 渡辺隆広を中心に討議を重ね、デジタルマーケティング領域専門のアイレップならではの視点で、特に影響度の高いものをセレクトしています。なお、この10大ニュースの選定は2006年からの恒例で11回目の発表となります。

※ SEM総合研究所(サーチエンジンマーケティング総合研究所):アイレップのR&D部門として2004年6月に設立。

2016年検索エンジンマーケティング業界10大ニュース

■ 検索各社、自然検索結果右側の広告を廃止

検索連動型広告が始まって以後、長い間、PC版検索結果の右側に用意されてきた検索広告枠が廃止されました。Google は2月に、Yahoo!検索は10月に実施しました。検索の主要デバイスがモバイルに移行し、今後の PC検索の需要を見据えた対応と考えられています。

■ Google 、モバイルファーストインデックスを発表

検索の主要デバイスがモバイルに移行したことを受けて、Google は11月にモバイルファーストインデックス導入計画を発表しました。これまで PC版ページのコンテンツを参考に検索順位を決めてきましたが、本インデックス導入により、モバイル版ページのコンテンツを参考に検索順位が決められることになります。

■ Google 、モバイルフレンドリーの強化

2015年にモバイルフレンドリーという基準が導入されましたが、今年はそれが強化されました。表示速度を劇的に速める AMP (Accelerated Mobile Pages)の導入、インタースティシャル判定の強化意向の表明が行われました。一方で、「スマホ対応」ラベルが廃止されるなど、モバイルが中心になったことを象徴する変更も実施されました。

■ 偽ニュース判定の課題

米大統領選後に注目を浴びたのがインターネット上に蔓延する事実ではない偽ニュース問題。Facebook や Google が偽ニュースをそのまま流通させたり、検索しやすいように扱っていることが問題視されました。Google は fact-check の仕組み導入や、外部機関との連携、 AdSense ポリシーの一部変更、アルゴリズム改良の意向など、課題を解決するための対策に積極的に乗り出しています。

■ 医療・健康情報と検索エンジンの課題

年末になりインターネットを起点に注目を集めたのが、不正確な医療や健康情報が検索上位に表示されていた問題。センシティブな検索キーワードの対策や過剰な SEO など複合的な要因により、がぜん注目を集めることとなりましたが、インターネット上に間違った医療情報が広がっていることは以前から指摘されていた問題でもあります。

■ 検索広告のフォーマット変更

Google は拡張テキスト広告、Yahoo! JAPAN は拡大テキスト広告を導入することで、それぞれ従来よりも長いタイトルや説明文が設定できるようになりました。ユーザーへのアピール力が向上し、モバイルにも最適化されることとなりました。約15年あまり続いた、検索連動型広告の形式が変わる大きな変更でした。

■ 「来店コンバージョン」測定機能

Google は2015年末に、検索から実店舗に訪問したユーザーを測定する「来店コンバージョン」機能をリリースしました。オンライン広告からの来店数を可視化することが可能になりました。米国では Affiliate Location Extensions (自社商品を扱う販売店舗の情報を表示できる)が提供されるなど、今後オンラインからオフラインの測定がおこないやすくなると、導入企業も増えると予想されます。

■ Google Assistant のリリース

Google Pixel や Google Home などGoogle Assistant を搭載した Google製品が、米国などいくつかの地域で販売開始されました。スクリーンに表示された10本のリンクから探す、検索結果から候補を選ぶといった情報アクセスから、アシスタントとの会話により(スクリーンを介さずに)情報を得たり、取引きを実行するという未来の情報アクセスの一部を垣間見ることができる製品です。Google Assistant はまだ日本語対応はしていませんが、人工知能を活用した Google Assistant のリリースは、検索の可能性を広げる戦略的に重要なサービスとなるでしょうか。

■ ビューアビリティー元年

JIAAが「ビューアビリティに関するJIAAステートメント」を発表しました。これまでディスプレイ広告の広告指標、取引指標については「インプレッション」と呼ばれる表示回数をベースとした指標が活用されてきましたが、近年はメディアスペースの多様化、広告表現の多様化が進み、世界的に「ビューアビリティ(視認可能性)」についての考え方が広まってきています。今後、インターネット広告ビジネス全体の問題として取り組んでいく必要がある、それを認知させた意味で、ビューアビリティー元年といえます。

■ Google アナリティクス 360 スイートの展開

タグ設置・データ管理・分析・視覚化・テスト実施まで、Webユーザーの行動分析と、改善に必要な機能をそろえた企業向けサービス群です。大規模データの取得・蓄積やセグメント化・リスト化などの仕分けを、サンプリング無しでも高速に実行できる点が特徴です。目的ごとにツールを使い分けたり、データの連携を行ったりする手間を省くという意味でも、行動速度の高速化に寄与します。現在のWebマーケティングで必須とされる「データドリブンな意思決定」と、「モーメントへの迅速かつ精緻な対応」に大きく寄与します。

以上

株式会社アイレップについて

アイレップは広告主のマーケティング成果を最大化するデジタルマーケティングエージェンシーです。国内圧倒的ナンバーワンのSEM領域に、データを起点とした新たな広告事業・ソリューション事業を加えることで、「ユーザーへの最適な情報流通により、国内外のクライアント企業の成果を最大化へと導くエージェンシー」の立場を確固たるものにしていきます。

株式会社アイレップ 概要
<社名>株式会社アイレップ
<所在地>東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー7F
<URL>https://www.irep.co.jp/
<代表者>紺野俊介
<設立年月>1997年11月
<資本金>5億5,064万円 (2016年9月末現在)
<事業内容>

  • 広告代理事業
  • ソリューション事業
  • ツール事業
  • その他(デジタルメディア事業等)
※アイレップは、D.A.コンソーシアムホールティングスの100%子会社です
D.A.コンソーシアムホールディングス株式会社
D.A.コンソーシアムホールディングス株式会社
<代表者>矢嶋弘毅
<所在地>東京都渋谷区恵比寿4-20-3 YGPタワー33F
<設立年月>2016年10月
<上場市場>東京証券取引所市場第二部(証券コード:6534)

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