2009.01.27
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プレスリリース
報道関係者各位
株式会社アイレップ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長COO:紺野俊介、証券コード:2132、以下アイレップ)SEM総合研究所は、2009年の検索エンジンマーケティング(SEM)業界における展望を発表します。SEM専門企業アイレップならではの視点で予測しました。
企業の広告・マーケティング手法として重要度を増し続けるSEMにおいて2009年はどのような変化が起きるのでしょうか。企業の広告・マーケティング担当者はこの動向に注視し、施策を考える必要があります。
そこで、アイレップ SEM総合研究所では2009年のSEM市場における最重要と予想されるトピックス5つを選定しました。選定にあたっては日本のSEOの第一人者でもあるSEM総合研究所 所長の渡辺隆広を中心に討議を重ね、影響度の高いものを選定いたしました。また各々のトピックにつき、解説を付記しています。
過去の検索履歴、同一セッション行動、ジオロケーションなどユーザに紐付く各情報を活用することで、個々のユーザにあわせた検索結果の個別化は引き続き拡がっていくと予想されます。これに加えて、ユニバーサル検索による多種類のデジタルコンテンツの混在表示、さらにユーザの検索行動トレンドを反映した時間帯別の検索結果の変化により、今年以降、ユーザにとっての検索体験が質的に高まっていくと考えられます。Googleは従来同様、アルゴリズムを駆使した検索結果の関連性を高めることを目指し、Yahoo! JAPANは自社が持つ強みの1つであるサービスプロパティ、編集されたコンテンツ群を活用した検索サービスの質的向上を目指していくでしょう。
企業が広告出稿を抑制していく中、継続的な広告費用の投下をせずとも安定して自然トラフィックを集められるSEOの重要性が相対的に高まる見込みです。一方で、成果獲得や順位上昇・維持への貢献が不明瞭な、メディアサイトを中心とした過剰なリンク売買は昨年来継続的に行われている、検索エンジン側の取り締まりの浸透により抑制されることも予想されます。
先に触れたパーソナライズ検索やユニバーサル検索、さらに今後の登場が予想される、検索利用者側の評価や信頼をランキングに取り込むソーシャル検索はいずれも、個々のユーザにあわせた検索結果のパーソナライズ化を推し進めると同時に、これまでの常識であった「同じキーワードであれば、誰が見ても同じ検索結果」の概念の崩壊を招きます。今後も1つの指標として検索順位は重宝され続けますが、真の費用対効果を見極めようとするマーケティング担当者は、順位や誘導数、成果数などの複数の指標を総合的に検証して判断する必要に迫られるでしょう。
検索各社による、適正な広告価格を決定するためのシステムや、ユーザの検索行動目的と広告の関連性を高めるための広告システムの改良は2009年も引き続き行われていく見込みです。大幅なシステム刷新の可能性は低いですが、ユーザの検索意図への広告ターゲティング精度を高めるための判定条件の追加は行われるかもしれません。
2008年はリスティング広告の自動入札管理ツールが日本に導入された年でした。2009年は日本の広告主特有のニーズに対応したローカライズが進むことで運用業務の高度化・効率化が進みそうです。同時に広告代理店は、ツールの特性を活かした、費用対効果を高めるための戦略的な導入・運用のプランニングが要求されるようになり、ノウハウが乏しい代理店の競争力は低下していくでしょう。
以上
アイレップはSEM(検索エンジンマーケティング)専業企業(※1)として日本トップの売上高実績(※2)を持つ、SEMサービスのリーディングカンパニーです。検索連動型広告、SEO、Web解析、LPO(ランディングページ最適化)まで、SEM関連の専門サービスをワンストップでご提供しております。SEM総合研究所は、株式会社アイレップが2004年6月1日にサーチエンジンマーケティングに関する専門的な研究を手がけるシンクタンクとして設立した研究所です。日本最先端のSEMのノウハウ・情報を有するアイレップでは、今後も有益な最新情報を継続的に提供して参ります。 (※1)SEM専業の定義=リスティング広告、SEO等のSEMサービス売上が全体売上の70%以上の事業者 (※2)2008年7-9月の売上高ベース(当社推定)
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