佐藤尚之さん著 話題の「明日の広告」を読みました。
その中の一節
“コミュニケーションデザイナーが陥りがちな盲点は 「スマートでそつのない給仕」だったりする。
タイミングよく商品を提示してきれいに食べてもらってそれでよしとする。
それはそれで相手にしっかりメッセージが届くし すばらしいサービスでもあるがそれ以上の効果はない。
それは広告ではなく単なるインフォメーションなのだ。
グーグルのアドワーズなどはその典型で「その消費者のニーズに最適化されたコミュニケーション」であり スマートでそつのない給仕なのだ。 ”
“広告とは 消費者の心に価値変容をおこすものである。
圧倒的に不利な二番手を広告の力で一番手に押し上げることこそ 広告の醍醐味。
だからこそクリエイティブが重要”
スイッチをオフにしている消費者の心をどう動かすかについて 営々とチャレンジを重ねてきた総合代理店と
スイッチをオンにしている消費者を探し出し マッチング機会の大量な創造にチャレンジしてきたSEM。
消費者に価値変容をおこし 二番手を一番手にしてしまおうというマス広告と
価値変容をおこすのではなく 消費者がより合理的な選択ができるためのソリューションを提供する(そつのないスマートな給仕として)SEM。
この双方の「広告観」の違いが マスとサーチの間に横たわってるわけですが・・・
“これから広告は「企業のソリューションから 消費者のソリューションへ」変わっていかないといけない
企業はいい商品をだすことで消費者のためのソリューション活動をしているのだから それを助ける広告も消費者の役に立つソリューション活動でなければおかしいだろう ”
この根っこが共有されたとき 2つの世界はつながるとも思います。。。